素材説明

取り扱いのあるレアメタル、使用する素材や性質について

 

チタン(Ti)

使用しますチタンは医療用でも使用されます純チタンを加工し製作いたします。純チタンですのであらゆる酸、アルカリに対して耐性があり、海水、温泉、洗剤などでも見た目の変化、劣化はしません。チタンはプラチナの倍ほどの硬度がありながらとても軽く、また空気に触れると透明な酸化被膜で覆われる性質がある為、直接肌に触れる事はなく、金属アレルギーの方でも安心して身に着けられる素材です。酸化被膜を利用した色被膜を指輪に加工する事が出来ます。素材は国内で製造されている為、取り扱いしておりますレアメタルの中で一番お安く製作出来ます。

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シンプルなプレーンの指輪の場合1点12,000円~

色被膜加工入りの場合1点16,000円~

デザインの彫り込みや、石留ありの場合1点25,000円~

蓄光タイプの場合1点22,000円~

 

 

ジルコニウム(Zr)

使用しますジルコニウムは医療用でも使用される純度の純ジルコニウムを加工し製作いたします。チタンと同様にあらゆる酸、アルカリに対して耐性があり、海水、温泉、洗剤、などでも見た目の変化、劣化はしません。ジルコニウムはプラチナと比べて3倍ほどの硬度があり、同比率のプラチナよりも軽く、チタンと同じく空気に触れると透明な酸化被膜で覆われる性質があり、直接肌に触れる事はなく、金属アレルギーの方でも安心して身に着けられる素材です。またこの酸化被膜はチタンで作られる酸化被膜よりも倍ほど厚く作られる性質の為、婚約指輪、結婚指輪など常に、長期にわたって身に着ける指輪に色被膜を加工する場合や、金属アレルギーの方や、元々肌が弱い方にお勧めな素材です。素材は国内では製造されておらず、全て海外から取り寄せております。また素材の精製には巨大な化学プラントが必要で精製できる量も少ない為、素材自体の価格がチタンよりも高いです。

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ジルコニウムの場合、上記記載のチタンで製作した場合の価格帯+40,000円ほどです。

 

タンタル(Ta)

使用しますタンタルは灰色の金属で融点が3027℃ととても高く、国内で製造されていない素材ですので海外から素材を取り寄せて製作しております。チタン、ジルコニウムと同様に空気に触れると透明な酸化被膜に覆われ不働態となります。耐酸性に強く金なども溶かす王水の不溶です。その為、金属アレルギーが起こりえない素材として結婚指輪など常に身につける素材としてとても優れています。素材としては酸化被膜が作られ色味を帯びますが被膜自体が厚すぎる為、また色のバリエーションもない為、チタン、ジルコニウムなどのように酸化被膜を利用した色加工はできません。

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タンタルの場合、上記記載のチタンで製作した場合の価格帯+80,000円ほどです

 

 

ハフニウム(Hf)

使用しますハフニウムは少し白っぽい素材の金属で融点は2222℃。比重換算でプラチナよりも高価な素材で国内で製造されていない素材ですので海外から素材を取り寄せて製作しております。チタン、ジルコニウム、タンタルと同様に空気に触れると透明な酸化被膜に覆われ不働態となります。酸、アルカリに耐性があり、金属アレルギーの心配がない素材です。また純度が高くても硬度があり、プラチナの約3倍ほどで、変形などの心配がない素材です。

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ハフニウムの場合、上記記載のチタンで製作した場合の価格帯+120,000円ほどです

 

 

 

酸化被膜について

 

チタンやジルコニウムは酸化被膜で指輪に被膜の色を付ける事が出来ます。例えばデザインを彫り込み、彫り込んだ溝に被膜カラーを施す事が可能です。酸化被膜はチタンやジルコニウムの特性を利用した加工方法です。レアメタルの中にはバルブメタルと呼ばれる物には空気に触れると酸化して透明な被膜を作る性質があります。この透明な被膜の厚みを変える事により光の屈折率を変え、見える色味を変えています。構造色と呼ばれるもので、シャボン玉やCDの裏側などが同じような構造です。

素材の性質を利用していますので塗料などとは異なり紫外線での劣化がなく、スレ、キズなどが付かない限りは色は残り続けます。例えば身に付けずに置いておけば指輪と指との摩擦で摩耗する事がない為、被膜の色味の変化は起きません。また何度でも再度、色味を付ける事が可能ですのでメンテナンスなどで被膜を新しくする事も可能です。

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蓄光について

 

蓄光は蓄光顔料とガラス釉薬を高温にて焼き付けて製作しております。蓄光の発光量は蓄光顔料を仕込むデザインの表面積に光量が比例します。例えば蓄光ライン幅1㎜と蓄光ライン幅0.5㎜では光量が異なります。また発光時間も紫外線の照射量、照射時間、先ほどの蓄光を仕込む表面積によって変わります。

蓄光顔料は白色でお客様の好みによってガラス釉薬で青色や緑色などに色を足します。色味を足しますと色味や色の濃さなどにより紫外線を通す量が変わりますので1番明るく、長く発光させたい場合は蓄光を仕込むデザインの表面積を増やし、白色の釉薬で焼き付ける事が1番明るく発光させる事が出来ます。

蓄光に使用します顔料は高級腕時計にも使用される顔料で、徐々に光量は減少していきますが、最大10時間後でも目視での発光を確認出来ると製造メーカーには明記されております。ただこれは1番良い条件下でのスペックですので、指輪のデザイン等によって変わります。あくまでも目安とお考え下さい。

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